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白内障の治療方法

白内障は、一度なってしまうと手術以外に完治の方法はないといわれています。理由は、濁ってしまった水晶体は元に戻らないからです。ここでは、白内障の治療方法についてお話しましょう。

 

経過観察と薬物療法

 

白内障は、進行すると合併症などを引き起こしてしまう可能性が高い病気です。しかし、症状や進行度合いによっては、すぐに治療を始める必要がない場合もあります。そんなときは、医師の判断で経過観察ということになります。しばらく様子を見て、症状の進行具合をチェックするのです。定期的に眼科を受診する必要こそあれ、すぐに手術になるとは限らないのはホッとしますね。

 

ただし、白内障は進行性の病気で、放っておくとどんどん病気が進行する一方です。経過観察になったからといって、油断して不摂生な生活を送るようなことは止めましょう。症状によっては、薬物療法が始まることもあります。薬物療法は、点眼薬によって病気の進行を遅らせるのが目的です。進行を遅らせるだけで白内障を完治させられるわけではありませんが、病気が進行するのをただ待っているよりはいいでしょう。

 

日常生活に支障があれば手術

 

白内障で目が見えにくく、生活に支障がおよぶようになってくると、手術で治療が行われるケースもあります。白内障を治す唯一の手段が手術ですから、医師とよく相談して検討する必要があります。

 

よく行われている手術方法は、超音波を利用して水晶体を取り出し、人工のレンズを挿入する方法。痛みが少なく、切開部分もわずかなため、30分以内くらいで終了するのも気楽です。白内障の症状によっては角膜を切開するような手術が行われることもありますが、白内障の進行を待って合併症のリスクを抱えるよりはいいでしょう。